どうも。もひもひです。
一日をずっとスマホいじって過ごしちゃったよ。
もうこんな時間じゃん。スマホ眺めてただけでなんもしてねぇ。
こんな経験ありませんか?僕は結構あります。
(マイボイス株式会社データ引用)
計10,149件の2021年9月1日~5日に実施されたインターネット調査です。
この調査によると
ほどの人がスマホを所持しています。
調査からもわかるように、私たちの生活に今や欠かせないスマホですが、脳に様々な影響を与えていることはご存知でしょうか?
僕もスマホヘビーユーザーでして、週の平均使用時間がなんと8時間を超えていました。冒頭にもありましたが、「なにもしてねえじゃん。」と毎日、虚無感に襲われ、ある著書にたどり着きました。それがこちらです。
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スマホが脳に及ぼす危険性をテーマに複数の研究データとともに精神科医であるアンダース・ハンセンが解説しています。便利なスマホの裏側を知ることができます。「なるほど。」と勉強になり、多数の共感ポイントがあり、大変興味深い一冊となっています。
スマホに依存してしまっている方、スマホへの考え方がきっと変わります。
この記事でわかること
- スマホは非常に依存性が高い
- ドーパミンがスマホ依存を促進させる
- 研究データをもとにスマホが脳に与える影響を考える
スマホは非常に依存性が高い
ここでアップル社の創業者スティーブ・ジョブズのエピソードを紹介します。この今や知らない人がいないであろうスティーブ・ジョブズですが、あるインタビューで
自宅の壁は、スクリーンやiPadで埋め尽くされてるんでしょう?
ディナーに訪れたゲストには、お菓子の代わりにiPadを配るんですか?
という質問にスティーブ・ジョブズは
iPadはそばに置くことすらしない。
スクリーンタイムを厳しく制限している。
と、話したそうです。
また、同じくIT企業のトップであるビル・ゲイツも
子供が14歳になるまでスマホを持たせなかった。
と、話しています。
これらがあまりに依存性が高く、脳に与える影響を彼らは知っているのです。
私たちはスマホを一日に2600回以上触り、平均して10分に一度は手に取っています。一日平均4時間使用します。「そんなバカな。」と思いましたが、思い返してみると、仕事の休憩時間、テレビのCM中、少しでも間が空くとスマホに手が伸びています。
スマホが手元にないとなぜか不安で落ち着かない。常に頭の片隅にスマホが存在しているのです。「今から仕事で家を出る直前なのにスマホがない!どこどこ?」とイライラ探した経験もあります。仕事でスマホなんて使わないのに。
依存性が高いことはわかったけど、なんで?
ドーパミンがスマホ依存を促進させる
スマホが魅惑的な存在なのは
ドーパミンとはなんぞ?ドーパミンは脳内の伝達物質でやる気や幸福感を得る報酬物質だと呼ばれますが、それだけでなく、最も重要な役割として「何に集中するか選択させること。」人間の原動力となり得るものです。
つまり、「何かをしたい。」と思った時にドーパミンは放出されます。スマホもドーパミンの量を増やします。LINEなどの通知が届くとスマホを見たい衝動に狩られます。
「通知が見たい。」→「見れた。」というような報酬システムの数々がスマホには組み込まれており、依存させているのです。意図的に。完全に麻薬ですね。
何かをやろうと考えても後回しになり、いつまで経っても始めない。だって、スマホが私たちを引き止めるんですもの。
研究データをもとにスマホが脳に与える影響を考える
著書の中で研究データがいくつか取り上げられています。ここでは3つほど抜粋して紹介します。
- 報酬を我慢できなくなる
- スマホはそばに置くだけで悪影響
- 睡眠にまで影響を及ぼす
1.報酬を我慢できなくなる
ある研究ではスマホを使い始めることで報酬を先延ばしにする能力が低下していることがわかったんです。つまり、長期に渡って達成する目標を掲げても、途中のプロセスで乗り越えることが困難な状態に陥りやすいということ。
前述にもありましたが、報酬システム爆搭載スマホならではの現象が起きてしまうのです。報酬(欲しいもの、情報)がすぐに手に入る。
2.スマホはそばに置いているだけで悪影響
大学生500人、また、別の研究では800人を対象に行ったテストではスマホをポケットに入れている人の方が、そうではない人より成績が悪いという結果が出ています。
これらの研究からスマホが人間の注意を引きつけ、存在をわずかでも認知していると集中力に差が出ることがわかっています。
机の上に出しておけば通知は気になり、集中力が分散されることはなんとなく想像つきますが、スマホがポケットにあるだけで差がでてしまうのは驚きです。このことから、勉強や仕事をするときはスマホを同じ部屋から退場させた方が効率は格段に上がることでしょう。
3.睡眠にまで影響を及ぼすスマホ
小学校高学年の児童2000人にベッド脇のテーブルにスマホを置いて眠ってもらったところスマホを置かなかった児童よりも睡眠時間が21分短かったのです。
通常、体内リズムはどのくらい光を浴びたかで制御されています。つまり、身体に「眠る時間ですよ。」と知らせることが、メラトニンというホルモンの働きです。
日中は光を浴びてメラトニンの分泌量が抑えられて活動が高まりますが、これが夕方になると増え、夜には最多になり、眠りにつくという体内リズムがあります。しかし、スマホから発するブルーライトにはメラトニンを抑える特殊な効果があり、ブルーライトの明るい光を昼と判断し、体内リズムに作用して睡眠を促すメラトニンの分泌量が抑制されて眠れなくなると考えられています。
夜中にスマホを触ってたら眠れなかった。途中でやめたのになぜか眠れない。は、このメラトニンの働きにより起こっている弊害なのです。
スマホを目覚まし代わりとして使用するのはやめて、隣の部屋にポイっです。アラーム付きの時計をぜひ試して見てください。眠りの質が変わります。
おわりに
この本を見たときに僕はゾッとしましたね。iPhone作ってる本人がそばに置くことすらしないのですから。僕もYoutubeやマンガをスクリーンで見すぎていたので、控えようと思いました。時間は有限です。スマホとの距離感を見つめ直す、いいきっかけになりました。
このほかにも作中には精神科医の先生ならではの脳やストレスに関する内容が書かれてします。「スマホで鬱になる。」というような「なんだって?」と思わず読んでみたくなる内容も記述されていますので、興味がある方は読まれてみてはいかがでしょうか?
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読んでくださってありがとうございます。気まぐれに記事を投稿していきますので、たまーに立ち寄ってもらえると嬉しいです。
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